雌阿寒岳の概要

雌阿寒岳の概要

 雌阿寒岳は、北海道東部の阿寒-知床火山列の南西部に位置している火山です。
雌阿寒岳は、山麓にオンネトーや温泉など数々の観光地やレジャー施設を有するほか、雌阿寒岳への登山も行われており、多くの人々に火山の恵みをもたらしてくれています。雌阿寒岳は過去1万年に大規模な噴火が確認されておらず、近年100年についても歴史上の噴火資料がないなど、近年の詳細な噴火史が解明されていませんが、最近でも小規模な噴火が続くなど活動的な火山でもあり、気象庁では道内の他の4火山(十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ケ岳など)とともに活動度が高い火山として位置づけ常時観測を行っています。

雌阿寒岳周辺の地質

 雌阿寒岳は、阿寒カルデラの南西壁上に噴出した安山岩・玄武岩からなる多数の火山が集まって形成されています。活動の開始時期は雄阿寒岳より古く、初期の 南岳1042m山に続き、雌阿寒岳本体の 中マチネシリ(成層火山)が形作られました。
 更新世末期に中マチネシリは多量の安山岩質の軽石・スコリア・火山灰を噴出するとともに、火砕流が発生しました。
 この活動で山頂部が壊れて外輪山となり、内部に安山岩の溶岩ドームが生じました。引き続き 西山が玄武岩質溶岩を噴出し、さらに安山岩の溶岩・火砕物が噴出して雌阿寒岳最高峰の ポンマチネシリが形成されました。同時期に 北山溶岩も流出しました。
 約2000年前に、ポンマチネシリの南麓で 阿寒富士の活動が始まり玄武岩質の溶岩・スコリアからなる阿寒富士が形成されました。

(文章中の単語をクリックすると、右の周辺図に該当する場所に○印と説明が表示されます)

ポンマチネシリ火口

中マチネシリ火口

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